単独名義の “共有不動産” - 堀切菖蒲園 -【R5.7】
こんにちは、「梅雨明け前なのにセミ鳴いてますね。 京成線の堀切菖蒲園駅にある
借地に詳しい売買専門の不動産屋さん」の不動産のミライエ 大山です。
突然の謎なタイトル、恐縮です (;´∀`)
実家の相続など、共同所有名義は避けるべきだという考えは
一般常識として既に浸透してるかと思われますが
なぜダメなのか、皆さんはご存じでしょうか?
・意思決定・実行は多数決じゃなく、共有者全員の同意・協力が必要なこと
・共有者の考えは時間と共に変化すること
・共有者そのものが時間と共に変化すること
「そんなの知ってるよ。単独名義にしとけば良いんでしょ!」
んーまぁ正解ではあるんですけど。。 しかし諸手を挙げて喜こんでもいられない
事案が先日起きたので、ちょっと紹介させてください (´Д`)
父親が亡くなり、慌ただしい日々もやっと落ち着いてきた頃
相続税を捻出すべく、黄色部分の売却を決断。
青色部分に自宅を建てて暮らしていた兄は、赤色部分を弟の名義にし
将来、赤青併せて売却しようと提案、弟も快く承諾した。
そして事は進み、相続手続きは無事完了となったのでした (`-´ )ゞ
「いつまで空き地にしておけば良いの?」
相続から数年が経過し、不法投棄も増えてきた自分の土地を見た弟は
兄に尋ねることにした。
「売るのはずっと先の話しだよ。俺の家族も住んでるしさ。」
返ってきた言葉は意外なものだった (*○*;)
言われるがまま、遺産分割にも応じてきたのに
合いいれない認識のずれが、まさか生じていたなんて。。
説得を試みるも、兄の考えは一向に変わらず ゲゲゲ(°_°;)
「空き地は売却しよう。固定資産税も負担でしか無いし。」
向かったのは地元の不動産屋。そこで弟は新たな事実を突きつけられるのでした。
「残念だけど、この土地は売れないよ。狭すぎて需要が無いんだ。」
目の前が真っ白になった。。
担当が言うには、周辺の需要からみて圧倒的に狭すぎるのと
最低敷地面積を下回って分筆されているため、そもそも再建築の許可が
下りないそうだ (T◇T)ソンナー
もうお気づきですね? 弟の土地は名義こそ単独であれ、実際に処分など
考えた場合、兄の土地と一体、つまり事実上の共有だということを!
我が家がどんな物件か、改めて知ることが大切!
内容はフィクションですが、“事実上の共有” が起きたのは実際の話しです。
仲良かった兄弟も、昔のようには戻れないハズ (´;︵;`)
余談ですが、現実の出来事の方は
2,000万円位と見込んでいたその土地、単独だと
300万円でも売ることが難しいでしょう。。
当たり前に思っていたけど、蓋を開けたら全然違っていたなんてこと
時々あったりしますよね?
大切な我が家は一体どんな状況か、調べ直すのをオススメします。
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